経済とマネーリテラシーについて深く考える(9)

2019-05-30

【あなたの借金】

バブル時代に土地売買で成功した業者は得をし、
そしてバブル後に土地売買に失敗した業者の
不良債権を6850億円という税金で補填したのが
「住専問題」です。

これは、住宅専門貸付会社が巨額の不良債権を作ってしまい、
それをどのように処理するかという問題でしたが、
当時の大蔵省の天下り先の確保と、住専に融資
していた農協(自民党の支持母体)救済が目的でした。

金融パニック回避の為、といった理由をつけてましたが、
実際は官僚と自民党が得しただけで、
彼らは今でも何の責任もとっていません。

当時は多くの人が憤りを感じてましたが、
多くの問題はこれと同じことです。

例えば、自動車道路の建設は税金です。
それで車が普及しますが、潤うのは自動車業界です。

車が増えると当時の国鉄が赤字になり、
ローカル線やバス路線などが廃止になりました。
そして国鉄や市バスなどの赤字は税金です。

ローカル線やバス路線が廃止になれば、
車を買わざるを得なくなります。
その利益は自動車業界に向かいます。

自動車道路を増設するのも税金です。
そしてゼネコン業界、自動車業界が潤うのです。

医療もこれと同じで、現在税金の医療負担は27兆円です。
これは一人当たり20万円以上です。

病院が過剰診療、過剰投薬、不正請求をして、
不当利益を上げている分、税金で負担しているのです。

ゼネコンも同じで、不要な護岸工事、
不要な埋め立て、不要なダム、不要な道路工事…

その結果、ある不当な業界利益を負担しているのは税金です。

そして、国の負債総額は838兆円、
地方を含めると1000兆円を越えます。

1人当たり、国に800万円の借金をしていることになります。
3人家族では2400万円の借金となります。

そして、その1000兆円の借金は、ゼネコン、自動車、
医療など各業界の利益として蓄えられているのです。

経済の仕組み、税金の仕組みがお分かりでしょうか?

「税金」は自分のお金です。

普通は先進国では、税金の使い方への監視が非常に厳しいです。
ですから無駄な公共事業、公共工事は不可能です。

市民参加でアセスメントが行われ、情報が公開されるからです。
日本のように市民の知らない公共事業や、市民の理解できない
公共工事などは考えられないことなのです。

これが本当に先進国と言えるのでしょうか?

そして一時期、「まさにその通りだ!」と
国民から深刻な笑いのネタになっていましたが、
我が国の経済状況はこのような実態です↓

ところで、話は変わりますが、そもそも先進国とは何か?
それは、先進国とは政治、経済、文化が進んだ国のことです。

しかし、例えば米国は一般に白人が住んでいる
民主主義の経済大国と思われています。
が、もともとそこには白人は住んでいませんでした。

コロンブスによって発見され、
ヨーロッパから次々とやってきた白人によって、
先住民族(インディアン)が殺され、
国ごと奪われてしまったのです。

西部劇という米国映画で「野蛮なインディアン」という、
間違ったイメージが刷り込まれ、世界中に広がったのです。

インディアンというのは
英語ではインド人という意味です。

どうして今の米国になる前に、
そこにインド人が住んでいたのでしょう?

それは、コロンブスが米国に到達したとき
「インド人だ!」と勘違いして、その先住民を総称して
インディアン(インド人)と呼ぶようになったのです。

しかし彼らはインディアンではありません。
本当の意味での「米国人」なのです。

なのに、彼らは今でも差別と偏見の中で暮らしているのです。