経済とマネーリテラシーについて深く考える(17)

2019-06-11

【紙幣経済と物々交換】

お金というものは殆どの場合、
資源の売買で手に入るものです。

お金を沢山持っているということは、
大量の資源を売買したということです。

資源は現在だけではなく、
未来の生存に不可欠なものです。

その資源を大量に売買したということは、
未来を破壊したということになります。

つまりお金は、資源の亡骸であり、
未来の犠牲と言っても過言ではありません。

お金を貯めるということは、
未来の犠牲を大きくするということです。

金持ちになるということは、多くの未来を犠牲にすることであり、
金持ちは贅沢をする権利があるのではなく、
金持ちこそ未来に対する責任が大きく、
修復責任が大きいということになるのです。

こうやってお金には多くの問題があります。

そこで、貨幣社会になる以前の
「物々交換」なら問題はないのか?
というと実はそうでもありません。

例えば、それぞれ長く続いてきた
漁村と農村の間で取引が始まったとします。

漁村では米は貴重なので、米1升=魚2匹
農村では魚が貴重なので、魚1匹=米2升

で物々交換が行われたとします。
漁村の人が魚1匹を農村に持っていくと米2升になります。

その米2升を漁村に持っていくと魚4匹になり、
その魚4匹 を農村に持っていくと米8升になり、
その米8升を漁村に持っていくと魚16匹になります。

これを繰り返していくと、
米32升、魚64匹、米128升、魚256匹…..
と、凄いことになってしまいます。

一時的には農村も漁村も珍しいものが
豊富に食べられると喜ぶかもしれませんし、
仕事にも活気が出て景気がよくなるかもしれません。

しかしこれが長く続けば、この2つの村は、
たちまち破滅することになるでしょう。

貨幣ではなく、物々交換だって、
こうした問題が起こるのです。

物々交換は保存がきかない、かさばる、
という不便さのために、ある程度ブレーキが
かかるかもしれませんが本質は同じです。

保存がきいて、かさばらない『紙幣』は、
このブレーキをはずしてしまったのです。

お金が使われるようになってから、
まさにこの通りの問題が世界中で起こっているのです。

あなたもご存知の通り、
お金は欲望を際限なく膨らませてしまう麻薬です。

経済の国際化、グローバル化は、
まさに麻薬を世界に広げてしまう働きをします。

為替レートという交換比率で、
すべての国の通貨が共通化されるわけです。

そして、WTO(世界貿易機関)やIMF(国際通貨基金)
といった先進国の国際機関が「関税障壁はいけない、
どんどん輸出しなさい、どんどん輸入しなさい」
という号令をかけているのです。

これは先進国経済を世界に広げることが目的であり、
現状の経済の特徴によって
「豊かな国はより豊かに、貧しい国はより貧しく」なるのです。

現状の経済は破局が避けられませんが、
グローバル化は世界経済の崩壊を加速させるものです。

これは決して、
「お金を稼ぐな」「金儲けは良くない」
と言っているわけではありませんし、
「金持ちが悪い」と言っているわけでもありません。

実際に、この世の中を良い方向に導くためには、
やはりお金は絶対に必要です。

問題は、稼いだお金をどう使うか?です。
世の中に貢献できるようなことをする為に
お金をドンドン稼ぐのは良いと思います。

その前の過程がどうであれ、最終的な目的が
世の中を良くするためだったら、
幾ら稼いでも良いと思います。

ただ、政治家でよくありがちな、
最初は世の為と街頭演説で訴えても、
あとで私利私欲や不倫などに走る・・・

まさしく世の為ではなく、
自分が当選する為です。

これが致命的なのです。
こんな人たちが政治家になってしまったために
日本がこんな状況になってしまったのです。

最初の志がどんなに立派でも、
これではマイナスです。
本当に勿体無いと思います。

私たちは、もう国や政治家に任せてられません。

なので、世の為、人の為に、
『価値提供すること』を目標にした仕事が、
これから経済的豊かになる究極の秘訣で
あるのではないかと感じています。