イラン沖・ホルムズ海峡で日本のタンカー砲撃事件

2019-06-17

令和が始まり、早くも45日が経過しました。
そしてこのタイミングで、世界に深刻な問題が
発生したので少し取り上げてみたいと思います。

6月13日朝(日本時間昼)
イラン沖のホルムズ海峡近くで、
東京都内の海運会社「国華産業」が運航するタンカーと
台湾の石油大手、台湾中油のタンカーが攻撃を受け、
二隻とも火災が発生しました。

国華産業のタンカーは砲弾を受けました。

両船とも日本人は乗っていなかったのですが
何者が攻撃したのかは不明であり、
イラン政府は関与を否定しました。

安倍晋三首相は、情報収集と乗組員の
安全確保に万全を期すよう指示しました。

世耕弘成経済産業相は
「現時点で日本のエネルギー供給に問題はない」
としましたたが、ニューヨークの先物相場では
原油価格が高騰しました。

国華産業のタンカー乗組員はフィリピン人二十一人で、
一人が軽傷を負った。台湾中油の乗組員はロシア人らで
二十三人全員が無事でした。

イランを巡ってはトランプ米政権やサウジアラビアとの
対立激化で緊張が高まっており、安倍氏は仲介していました。
産油国に囲まれたホルムズ海峡はエネルギー供給の大動脈で、
これまでも中東の緊張が高まると、タンカー攻撃があり、
封鎖の警告が繰り返されてきました。

国華産業などによると、同社が運航していたタンカー
「KOKUKA COURAGEOUS」(パナマ船籍、19,349トン)は

ホルムズ海峡近くのイランとアラブ首長国連邦(UAE)の間の
フジャイラ沖合で6月13日午前6時45分
(日本時間同午前11時45分)ごろ、
砲弾による攻撃を後部に受けました。

船体外板に砲弾が貫通したような跡があり、
エンジンルームから出火したが乗組員が消火。

約三時間後に再度甲板に着弾し乗組員が
全員退避したため漂流中といいます。

乗組員は米海軍の艦船に乗り中東の港に向かいました。

タンカーは同社のパナマにある子会社が借り、
サウジでメタノール約二万五千トンを積んで
シンガポールに向かう途中でした。

台湾中油側によると、同社のタンカーは
ナフサ七万五千トンを積んでおり、
UAEから台湾の高雄へ向かう途中でした。

ただ炎上しましたが、沈没はしていないといいます。

この石油タンカー攻撃について、
トランプ米大統領は
「イランがやった」と述べており、
同盟国や専門家も大方同調している状況です。

トランプ政権が提示した証拠の強さや、
次の展開を巡る疑問は今後、
非常に注目される部分であります。

米国ではシャナハン国防長官代行が
「状況が悪化する場合は危機管理計画の策定」が
軍に必要なのは明らかと発言しました。

一方、2020年米大統領選で民主党の有力候補と
目されるサンダース上院議員は、

「この事件がが戦争の口実として利用されてはならない」
と主張し、もし利用されれば
「米国とイラン、地域そして世界にとって紛れもない
大惨事になる」と警告しました。

英国はホルムズ海峡付近を航行する
タンカー2隻への攻撃について、
イランが背後にいたのは「ほぼ確実だ」と指摘。

国連のグテレス事務総長は
「真実を知ることが極めて重要だ」として、
独立した調査を呼び掛けました。

イランは関与を認めていませんが、
トランプ政権は側面に穴の開いたタンカーのそばに
ボートが近づく様子を映した米中央軍公表の映像や
写真を根拠としています。

米国はイラン革命防衛隊がタンカーから不発の機雷を
除去した様子が映像に示されていると主張。

しかし、同タンカーを所有する日本の国華産業の社長は、
タンカーに向かってきた「飛来物」が海面よりの部分に
ダメージを与えたため、魚雷による攻撃との見方は
考えられないと述べています。

米軍が不確かな証拠を提示しているそうですが、
まだ明確な証拠はありません。

イランがトランプ政権内の強硬派をあおるほど
向こう見ずでしょうか?

あるいはペルシャ湾岸の米国の同盟国に対して
計算ずくの危険な動きに関与しているのでしょうか。

イランのザリフ外相は、
イランの敵が攻撃の背後にいた可能性があるとして、
中東地域の対話をあらためて要請されています。

尚、6月14日には
「イランに対する経済的テロリズムなど
米国の一方的な行動こそ地域の不安定化と
新たな緊張の唯一の原因だ」とSNSで非難されています。

このニュース。
あなたはどう思いますか?

私は非常に重要で目が離せない問題であると
深刻に考えています。

2~3年程前、八田さんが
『イラン問題が宗教戦争へと発展する』
という記事を書いていたのを思い出したので、

この事件を踏まえて、
明日はその内容をお伝えしたいと思います。