経済とマネーリテラシーについて深く考える(15)

2019-06-07

【貨幣経済の歴史とその正体とは?】

私たちが普段何気なく使っているお金や、
当たり前だと思っている常識の中に、
とても多くの矛盾があります。

こうした矛盾があるため、
世の中がとてもおかしくなっています。

地球環境の悪化もまた、現状の経済が抱える
根本的な問題につながります。

なんとなく感じてきた経済の矛盾や疑問・・・
あまり知られていない経済の根本的な問題に
ついて挙げてみます。

まず「お金」・・・

つまり貨幣経済についてですが、
経済成長によって貧富の格差は拡大し、
環境破壊、環境汚染、資源の枯渇、
廃棄物問題などの危機が増大しました。

また犯罪や紛争の原因のほとんどは、
この経済に関することです。

なのに、経済拡大がやめられないのはなぜでしょう?

経済拡大の最大の原因は貨幣経済にあります。
ということで、
貨幣の歴史と問題点について考えてみましょう。

例えば、自然界では狩猟と採集が生きていくための基盤です。

ライオンがシマウマを食べ、シマウマが草を食べ、
草は土から育ち、土はライオンやシマウマの糞や
死骸によって栄養が補給されます。

これを弱肉強食や食物連鎖と呼んでいます。

自然界全体で植物は生産し、動物は消費し、
微生物は分解することで互いに支え合っています。

例えばライオンが増えてシマウマを食べすぎたら、
シマウマが減りライオンも減ってバランスが保たれます。

シマウマが増えて草を食べすぎると、
草が減り、シマウマも減ってバランスが保たれるのです。

私たち人類もこれまでの歴史の大部分を、
この狩猟と採集で生きてきましたが、
その間には目立った破壊は起こりませんでした。

今でも、アマゾンの奥地などの自然の中に暮らす人々は、
経済拡大や環境破壊などをしないで自然の中で、
自然と調和して穏やかに暮らしています。

人類はもともと狩猟と採集で生きてきましたが、
今から約1万年前に農耕が始まったとされていて、
これによって定住が始まり、食糧が安定したため、
人口の増加が始まりました。

農耕は人類の文明化の第一歩とされていますが、
農耕によって森林破壊、土壌破壊、人口増大、
という問題を発生させたのも事実です。

他の生物は決して自然環境を破壊しません。
人間だけが自然環境を破壊しているのです。

人間以外の生物は、食糧が減ると餓死して、
数が減ることで、環境とバランスを保ち、
種の滅亡を防いでいます。

ところが人間は、自然環境を破壊することで、
自分たちの生存を優先させています。

それが逆に人類全体の滅亡を招いているのです。
他の生物の持っている生存本能と正反対のことをしている
のが私たち人間なのです。 食糧生産は気候によって左右されます。

なので人間は、常に必要以上に収穫して
1~2年分の備蓄を行なうようになりました。

また農業は工夫と努力によって生産量に差が出ますが、
ここで大きな別れ道ができたのです。

収穫の少ない時に助け合った人たち…
地主と小作人という階級制度を設けた人たち…

この2つに分かれたのです。

食糧の備蓄は富の象徴として非常に重要ですが、
かさばる、手間がかかる、腐るなどで限度がありました。

その限度を無くす方法として、
貨幣(お金)が発明されたのです。

お金は腐らない、かさばらない、
持ち運び自由、他のものと自由に交換できる…
など非常に便利なものです。

しかし、悲しいかなこの万能の性質によって、
結果的に人類は滅亡しようとしているのです。

お金の発明によって物質面だけでなく、
心理面にも大きな変化が起こりました。

以前は農耕も食糧の備蓄も生きるためでした。
ところが、お金の登場によって農耕や食糧の備蓄は、
お金を貯めるための手段に変わっていったのです。

お金を貯めるために働く…
お金を貯めるために生きる…

というように価値観の変化が起こったのです。
このことは、私たち先進国の日常・・・
つまり、仕事、生活、価値観について考えてみると明らかです。

お金が生きる目的になり、お金が社会システムの主役になり、
お金が価値観の中心になってしまっているのです。