2-8.ナチスドイツと日本の関係:ヤンセン親子が地球内部の世界に行く!?

ナチスは本当に地球内部にある世界を見つけたのでしょうか?

エスキモーと同様、北ヨーロッパの人々の間にも北極にまつわる不思議な伝説があります。
北の果てには氷雪がまったくなく、気候が温暖で青々とした草木が茂る楽園があるというのです。

その名を「ウルティマートゥーレ」と呼びます。ここでもまた「トウーレ」の文字が。

北ヨーロッパの人たちにとって、そこは民族の故郷だと言います。
果たして、そんな地上の楽園ともいうべき異世界が本当に実在するのか?

遥か昔から聞かされてはいるものの、見た者は誰もいない……ならば、一度北極へ行って確かめてこよう、そう思い立った男がいたそうです。
彼はノルウェーの漁師で、その名を「オラフ・ヤンセン」 と言います。

ヤンセンとその父親は1829年4月3日、冬の寒さが緩み始めたころを見計らい、小さな漁船に乗って遠い旅に出ました。
が、いくら春先とはいえ北の気候は厳しく、突風を伴う嵐が度々襲ってきて、船出して間もなくして、ヤンセン親子は暴風雨に巻き込まれてしまったそうです。

強烈な風と波に親子はなす術がなく、流されるまま数日間、北極の海を漂いました。

やがて風雨がやみ、ほっとした時、親子は異変に気づきます。

なんと水面が曲がっていたのです。
海面は上下左右に湾曲し、そのまま延びていて、親子の船は、水のトンネルを航行してたのです。

それは目の錯覚なんかではありませんでした。
なぜなら、その状況は数日間も続いたからです。
寝ても覚めても、そこにあるのは水の壁。

やがて水のトンネルを抜け、突然、遠くまで見渡せる水平線が現れたそうです。

もとの世界に戻ったのかと思いきや、何かが違う…空に浮かぶ太陽が変に鈍い色をしていたのです。

一体、ここはどこなのか?もしかして、伝説のウルティマートゥーレなのか?
ヤンセン親子は疲れた体を休めながら、数日間、波間を漂いました。

しかし、また事件が起こります。

突如と巨大な船が現れ、ヤンセン親子の船に近づいてきたのです。
そこに巨人が立っていて、身長はおよそ4メートル。

知らない世界で出会った巨人を見て、ヤンセン親子は恐怖に怯えたと言います。
しかし親子の予想に反して、巨人たちの性格は温和で非常に親切でした。

巨人たちはヤンセン親子を遭難者として丁重に扱い、自分たちの国に案内したのです。

 

画像左が、ヤンセン親子物語の本『The Smoky God』(1908年)の挿絵。

この本はノルウェーの船員の冒険という形を取っています。

画像中央が、その『The Smoky God』です。

ただ、この本は英語版なので読みたい場合は、『地球内部を旅した男』というタイトルで日本語版が出ています。
それが画像右です。

読んでみると分ると思いますが、この話の内容は恐らく実話です。というか実際に地球内部には異世界が広がっていることが明らかになっています。

ナチスドイツにしても、地底世界への入り口を探していましたが、何の根拠もなく国を挙げてそんなことはしません。
間違いなく地底の世界が存在するという確信があったからです。

 

また、ヤンセン親子の話に戻しましょう。

巨人たちの国に案内されたヤンセ親子でしたが、巨人たちの言葉はあまり分かりませんでした。

ただ、古代のサンスクリット語に似ているように思われ、身振り手振りでコミュニケーションを取っていたところ、巨人たちの住む町はどうも「イェフ」というらしいのです。

ヤンセン親子は、このイェフという町で約1年間過ごすことになりますが、その間に少しずつ巨人たちの言葉が理解できるようになります。

巨人たちは霞がかった太陽を神として崇拝していて、驚くほど進んだ科学技術を持ち、見たことのない機械を操り、高度な文明を築いていました。

建物は綺麗な装飾が施されていて、黄金に輝いていました。
農作物も豊かでリンゴは人間の頭ほどの大きさでした。

巨人たちの性格は、みな陽気で、そのせいか寿命は長く800歳前後まで生き、戦いはなく平和な理想社会を実現していたといいます。

巨人の国のイメージ

 

あるとき、親子は「エデン」という町に案内されます。

巨人たちの王であり、大祭司である男に謁見を許されたのです。
王はひときわ大きな体をもち、神々しいばかりの威厳に満ちていました。

 

王はヤンセン親子に、それまでの経緯を聞くと、好きなだけ滞在してもよいと許可。

それから彼らは約1年間、合計2年間、この世界にとどまりました。

巨人の世界を満喫したヤンセン親子でしたが、いつまでも、ここにいるわけにはいかないので元の世界(地上)に戻ることにしました。

巨人たちは別れを惜しみ、ヤンセン親子に大量の金塊と異世界の地図を贈ったのです。

巨人たちに別れを告げ、宝を積んだ船に乗ったヤンセン親子は水平線を目指しました。

すると、しばらくして以前に見た水のトンネルが現れました。

そこを数日かけて航行した結果、彼らは無事、地上の世界へと帰ることができたのです。

 

ところが……もとの世界ではあるものの、何か様子が少し変だと思うようになります。
しばらくして、親子はそこは北極ではなく、裏側の南極だったことに気づくのです。

ヤンセン親子は北極から異世界に入り、そのまま南極から出てきてしまったのです。

途方に暮れる親子でしたが致し方なく、故郷のノルウェーを目指し、北へ向かって船をこぎ始めたのです。

すると、またしばらくして不運が訪れます。 激しい嵐が襲来することに…
巨大な波に打ち付けられた船は大きく傾き、そのまま沈没してしまったのです。

巨人から贈られた宝物は海の藻屑となり、ヤンセンの父親までが溺れ死んだのです。

幸いにして助かった息子は、氷山に乗って漂流しているところを、たまたま通りかかった捕鯨船に救助され九死に一生を得たのでした。

ヤンセンが体験した話は、捕鯨船の乗組員はおろか誰も信用しませんでした。
しかし彼は本当だと強く主張したため、ついには精神異常者だと判断され、病院に強制収容。
その後、24年間も監禁されることに…。

やっと退院したとき、ヤンセンは異世界の話を誰にも話そうとはしませんでした。

それから彼は24年ほど漁師として生活した後、渡米し、自らの死を前にした90歳の時、ひょんなことで知り合った小説家に若い頃に体験した巨人の国の話をしたのです。

すると小説家の彼は、その話に興味を持ち、ヤンセンの話を書き留め、一冊の本を書き上げたのです。
それが先ほども紹介した1908年に出版された『The Smoky God』だったというわけです。

小説でもファンタジーでもないこの作品は、当時の人々を魅了しました。
こちらがその実際の本です。

THE SMOKY GOD

 

コメントを残す