2-14.ナチスドイツと日本の関係:ブリルはアーリア人のエネルギーだった!?

ヒトラーが刑務所に収容されていた時、彼の才能を見抜いていた地政学者ハウスホーファーは、度々面会に行っては 地政学の講義をしています。

このときハウスホーファーは、ヒトラーに一冊の本を手渡しているのですが、それが先述したイギリスの小説家エドワード・ブルワー=リットンが書いた『来るべき種族』です。

この本を手にしたヒトラーは夢中になって読んだと言います。
そして、ここに書かれていることは「真実」だと確信したのです。

それは、ハウスホーファーの読みどおりでした。
ヒトラーを虜にしたこの本はSF小説で、内容はこんな感じです。

内容

1800年代初頭、米国に住む青年が奇妙な噂を耳にする。
鉱山の坑道の下には秘密の通路があり、その先には地底世界が広がっている。

興味をもった青年は、秘密の通路を探りあて、ついに地底世界に侵入することに成功。

そこで彼は、地底世界を治める指導者の1人と出会う。
青年は指導者とその娘の案内で地底世界のことを知る。
地底人の種族名は「ブリル・ヤ」。

先述したように、「ブリル」とは未知なる力のことで、彼らは「ブリル・ロッド」と呼ばれる棒のようなもので、その力を自在に使いこなす。

「ブリル」とは、どんな物資をも透過するエネルギーで、光にも変換でき、収束させれば物質を破壊できる。
その威力は凄まじく、戦争に使えば必ず相手を滅ぼすことができる。

なので地底世界ではブリルを手にした者同士での戦争はなくなった。

また、使い方によっては身体を健康に保ったり病気を治すことも可能。
これを活用することで超能力を得ることだってできる。

そのため、地底人は皆、健康で長寿。
ブリルはそれだけでなく、物体を浮揚させることもできる。

「ブリル・ロッド」は振るだけで、どんなに重いものでも宙に浮かすことができるし、これを応用した翼のようなものを背負えば、人は自由に空を飛ぶことができる。

肉体労働の殆んどは、人間そっくりのロボットに任せ、このロボットが様々な作業を行っている。

高度な科学技術を手にしたブリル・ヤも、もともとは地底に住んでいたわけではなく、かつては地球上(地球の表面)に住んでいた。
ところが、あるとき天変地異が襲い、地上は大洪水に見舞われた。

災害から逃れるために、住人は洞窟へ避難し、そこから地底世界へと逃げ延びた。

ブリルエネルギー

ブリル協会

 

彼らは地上から地底世界へ逃げ延びたということは、いずれ地上に戻るのです。

その時は、「ブリル」という最強兵器を手にして地上へ姿を現す可能性があります。
ブリル・ヤたちは、そのための準備を着々としていると言います。

主人公の青年はブリル・ヤが人類にとって最強の破壊者になるに違いないとし、地上に現れる時期が少しでも遅れることを願ってやまないとした上で、最後にこの小説を発表することで、地球表面で生きている私たち人類に警告する 義務があると結んでいます。

この小説はあくまでもフィクションとして書かれた作品ですが、ハウスホーファーもヒトラーも実話であることを見抜いていました。

この書では主人公の青年は地底人ブリル・ヤについてこう語っています。

ブリル・ヤは、強靭な肉体と美しい容姿を持っている。彼らの言語から推測すると、アーリア人に似ているので多分アーリア人と先祖が同じなのではないか?と・・・
ハウスホーファーが注目したのは正にここです。

地底人ブリル・ヤの正体は、原アーリア人であり、彼らはもともとアトランティス大陸に住んでいた民族。
アトランティスの高度な文明を支えていたのは、「ブリル」です。

地上のアーリア人はブリルを失いましたが、地底のアーリア人(ブリル・ヤ)は、今も活用している…とすると、ナチスドイツが彼らと手を組めば、世界支配を実現することができるのではないか?

アトランティス文明を信じるハウスホーファーにとって、この『来るべき種族』という本はフィクションではなかったのです。

著者は真実を知った上で、あえてSF小説という形で作品を残したのではないか?と考えたのです。

実際、そう思わせる背景がリットンにはありました。

実は著者のブルワー・リットンは、フリーメイソンのメンバーでした。
しかもスコティッシュライト第33階級にしてグランドマスターを努めていました。
さらにいうと、メイソン系の「薔薇十字団」のメンバーでもありました。

つまり、彼はフリーメイソンが継承する古代からの叡智に触れる機会があったのです。
だからアトランティスに遡る古代秘教をもとに本を書いた可能性があるのです。

この問題は、メイソン系の別の魔術結社「黄金の夜明け団(ゴールデンドーン)」の間でも議論されてますし、この「黄金の夜明け団」には、ハウスホーファーも関わっていたのです。

黄金の夜明け団のシンボル

 

ナチスドイツにとっての宿敵はユダヤ人です。

ユダヤ人には優れた人物が多く、世界史を動かしてきたのはユダヤ人と言っても過言ではありません。
なぜユダヤ人たちは、それほどまでに優秀なのか?

もしかするとユダヤ人は、アトランティスの叡智を手にしていたのではないか?

古代エジプト時代、モーセはエジプトで奴隷だったユダヤ人を率いて約束の地へと脱出しました。
このとき、彼は神から十戒石板を授かり、それは契約の箱アークの中に収められました。
アークは祭司であるレビ人以外、手に触れてはならなず、その掟を破った者はその場で即死しました。

アークに宿るエネルギーの正体はブリルだったのではないか?

失われたはずのアトランティスの叡智であるブリルを手に入れたからユダヤ人は様々な発明をして金銭的にも豊かになったに違いない。
しかし、アトランティス人はアーリア人たった…ということは、ヴリルはアーリア人のものである。

今は失われてしまったが、本来はアーリア人が手にするべきエネルギーである…そう考えたハウスホーファーは、ブリルを奪還するためにアーリア人至上主義にもとづくユダヤ人迫害をヒトラーに吹き込んだのです。

 

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