日本神話/(6)古事記:天地開闢⑥ 伊耶那美命の死と火之迦具土神

伊耶那美命に起こった悲劇

炎の神を産んだ時の火傷がもとで黄泉の国へ逝ってしまった伊邪那美…この時の話にもう一度戻してみる。

 

伊邪那美は、火の神の火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ)を出産した時に陰部に大火傷を負ってしまう。

火傷で苦しみながら嘔吐物や糞尿から、様々な神様を必死に生み出したのである。

しかしながら伊耶那美命は力尽きて、とうとう亡くなり、黄泉の国に旅立ってしまった。

伊耶那岐命は愛する妻を亡くした悲しみのあまりに泣き崩れ、その時に流した涙からは泣沢女神(なきさわめのかみ)が生れ落ちた。

妻の亡骸を比婆山(ひばやま)に埋葬した伊耶那岐命は怒りと悲しみに囚われ、火之迦具土神を十拳剣(とつかのけん)で斬りつけてしまう。

その時に火之迦具土神の体から出た血が、岩に付いたり、剣の束から滴り落ちたりすることで八柱の神が生まれてきた。

更にその遺体からも八柱の神々が生まれてきて、合計16柱が誕生したのである。

伊都之尾羽張神(いつのおはばりのかみ)

建御雷之男神(たけみかづちのをのかみ)を生んだ剣の神様。
十束(拳十個分)の長さの剣という意味で、当時の一般的な剣とも言われる。

建御雷之男神(かけみかづちのをのかみ)

建御雷神(たけみかづちのかみ)とも呼ばれ、雷神であると同時に剣の神様ともされる高天原でも随一の武人。後に地震を引き起こす大ナマズを退治する神様とも考えられるようになった。

 

これまでの学び

(0)古事記:はじめに

(1)古事記:天地開闢① 天地の始まりと神様の誕生

(2)古事記:天地開闢② 別天津神と神世七代

(3)古事記:天地開闢③ 伊耶那岐命と伊耶那美命の国生みと神生み

(4)古事記:天地開闢④ 伊耶那岐命

(5)古事記:天地開闢⑤ 伊邪那美命

本日の課題

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2 件のコメント

  • kyorintomo@yahoo.co.jp より:

    建御雷神は私の守り神ですが、もの凄い状況から生まれたのですね。歴史的なトリックに当てはめて考えると複雑なドラマがありそうです。

  • 伊藤 より:

    神々の誕生は男女のマグあいのみならず、様々なきっかけで成されるものですね。
    碇であったり、絶望であったり。
    何となくですが、感情が極まったり、極限の陰の状態になったときに、陰(マイナス、死)極まりて陽(プラス、生)に転ずる、という感じがします。

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