日本神話/(3)古事記:天地開闢③ 伊耶那岐命と伊耶那美命の国生みと神生み

国生み

伊耶那岐命(いざなきのみこと)と伊耶那美命(いざなみのみこと)は天に浮かぶという天浮橋(あめのうきはし)に立つと、天津神(あまつかみ)より授かった天沼矛(あめのぬぼこ)を海水に下ろし、コオロコオロと掻き回した。

すると天沼矛を引き上げた時に矛の先に付いた潮が海面にしたたり落ちて淤能碁呂島(おのころじま)が出来た。

早速二神はその島に降り立つと、その島の中心に大きな柱、天御柱(あめのみはしら)と八尋殿(読み:やひろどの 意味:大きな御殿)を建て、夫婦神として国を生み始める。

「私とあなたで力を合わせて国を生みましょう」と…。

二神は夫婦になることにし、まず夫婦の契りとして二神が別々の方向に天御柱を回り、出会った所で伊耶那美命から「なんて素敵な男性でしょう」と声をかけ伊耶那岐命は「なんて素敵な女性でしょう」と声をかけ国生みを始めた・・・

しかし、最初に生まれてきたのはグニャグニャした不具の子ヒルコだったので、二神は葦(あし)の舟に乗せて流してしまう。

次の島も泡のような淡島という不完全なものだった。

なぜ、上手くいかないのか高天原(たかまがはら)の神々に相談してみると、高天原の神様から、契りの儀式にて女神である伊邪那美命から声をかけたからそうなったのだと教えられる。

二神は儀式をやり直して、今度は男神である伊邪那岐命から声を掛けた。

すると立派な8つの島「大八島」と6つの島々を無事に生むことが出来た。

二神は続いて様々な神様を生むことにした。

山の神や海の神、風の神や木の神・・・こうして自然の至る所に神様は宿るようになったのである。

 

 

 

 

神生み

古事記では35柱の神と記載されているが、実際に二神の直接の御子神は17柱となっており、最初に大事忍男神(おおことおしおのかみ)という大事(国生み)を成し終えたことを意味する神を生み、その後生まれた6柱の神は家宅六神といわれる住居に関する神々。国生みを終えた伊耶那岐命と伊耶那美命だが、すぐさま多くの神々を生み成す。

河口の神の速秋津日子神(はやあきつひこのかみ)と速秋津比売神(はやあきつひめのかみ)の二柱は泡、波、水面など水に関わる八柱の神を生み成し、山の神様の大山津見神(おおやまつみのかみ)と野の女神の鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)の二柱は渓谷、土、霧など山に関する八柱の神々を生み成した。

豊受大神(とようけのおおかみ)
神名の「ウケ」は食物に関することを意味し、食物・穀物を司る女神。
伊勢神宮外宮の社伝では天照大神に信託を受け、丹波国から伊勢国に遷宮したと伝えられ、現在も豊穣の神様として祀られている
大綿津見神(おおわたつみのかみ)
大綿津見神は海の神様。
娘である玉依毘売命(たまよりびめのみこと)は初代神武天皇の母神なので、天皇家とも深い関係があるとされる。
大山津見神(おおやまつみのかみ)
大山津見神は山の神様。
野の神である鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)との間に八柱の神々を生み成した。
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)の妻となる櫛名田比売(くしなだひめ)は大山津見神の孫にあたる。

この章に登場した神様

伊邪那岐命

伊邪那美命

 

これまでの学び

(0)古事記:はじめに

(1)古事記:天地開闢① 天地の始まりと神様の誕生

(2)古事記:天地開闢② 別天津神と神世七代

 

本日の課題

1:今回の学びで感じたことをシェアしてください。

2 件のコメント

  • kyorintomo@yahoo.co.jp より:

    神の系図は複雑ですが解り易かったです。ありがとうございました。

  • 伊藤 より:

    国土、衣食住、自然の恵みや資源、全てにおいて神の存在があり、地上の神の子ヒトの世界に関与し続けてきたのですね。
    そして、天皇家の血筋へと連綿と続いていく・・・。 
    その神話が、今の時代の我々に極めて重要な意味を持っているという事ですね。継続して学ばせて頂きます。

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