(20)ユダヤ人が成功する理由【利他的なマインドが成功の秘訣】

私欲を捨て、清く正しい行いをするために生活が貧しいことに甘んじる…つまり「清貧」を聖書では教えていると思っている人も多いですが、これは間違いです。

たしかに清貧は、自分の人生において必要なときに経験し、実践することは良いことです。が、貧しさの中にも自分をしっかりと持つ生き方をしなければなりません。

『新約聖書』の著者の一人であるパウロはこう記しています。

わたしは、貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。

わたしは、飽くことにも飢えることにも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘訣を心得ている。

新約聖書 ピリピ人への手紙 第4章12節

つまり、貧しく生きることが良いのではなく、たとえ裕福になってもお金に生きるのではなく、お金を生かすことが大切だ…と言っているのです。

パウロ

どんなに裕福になっても、お金に溺れる人は、いつかそのツケが回ってくることになります。

逆に、築いた財産を社会のため、人のために使う人は、さらに道が開かれます。

このように、神のため、人のため、社会のためにお金を使うことを、ユダヤでは「ツェダカ」と言います。

これは八田塾のコンテンツ「タルムードと神道」の「喜捨(きしゃ)の法」に出てきますので、既に学んだ方はご存知だと思います。

この「喜捨」が「ツェダカ」というわけです。

自分が裕福になれたのは決して自分だけの力ではない。神が力を貸して下さったからであり、人々に支えられたからだ。…だから神のためにも、人のためにも、お金を使うことは当然である。……という考え方です。

知恵と力は神と共にあり、深慮と悟りも神のものである。

旧約聖書 ヨブ記 第12章13節

裕福になることは良いことです。

実際にヘブライ人の祖であるアブラハムも、そしてイサクもヤコブも裕福でした。

『旧約聖書』のヨブ記の主人公であるヨブは、様々な苦難の中で、とくに神への信仰を貫いた人物とされていますが、彼も苦難の前に富豪家でしたし、苦難を乗り越えた後は、財産はさらに増えて大富豪になっています。

ヨブ

「ユダヤ人は、お金は無いよりあった方が良い」「お金は人生を幸福にする道具になる」としています。

家族を養うにもお金は必要ですし、夢を叶えるにもお金が必要です。勿論、社会貢献するためにもお金があった方が良いです。

だから、もっと富む者になって、喜捨(ツェダカ)ができるように、そして社会や人々に貢献できるように…というのが多くのユダヤ人の祈りなのです。

ユダヤ人は、こうしたことを子供の頃から「聖書」や「タルムード」を通して学び、そしてその祈りは神に届きます。

だから神は彼らを祝福して、成功に導いて下さるし、だからユダヤ人には富豪家が多いのです。

勿論、これはユダヤ人に限らず、日本人であっても、同じ願いで富む者を目指すなら、神はその願いを叶えて下さるのです。

ただ成功したり、富豪家になるのではなく、また得た富を自分の欲求を満たすためだけに使うのではなく、利他的に使うこと、役立たせることです。

そうしたマインドが大切になのです。

勿論、人間は欲望も大事なので、大いに欲望を持つ必要があります。逆に欲望のない人は成功もできません。

ただ、その欲望は自分だけの欲求を満たすための欲望ではなく、人々を幸せに導くための願い(欲望)も必要だということです。

 

古代イスラエルの王であったソロモンが、なぜ大富豪になれたのか?

ソロモン王

それは、彼は王の座に就いたとき、神に富むことを求めず、国民を治めて偉大な国にするための知恵を求めました。

そして、神はソロモンの願い通りに彼に知恵を授けました。

さらに神は、彼が願ってもいなかった富をも与えたのでした。

ソロモンは、王になって暫くの間、神から与えられた豊かな知恵を使い、平和な国造を行ったのです。

こうしたことを鑑みると、利他的なマインドが成功の秘訣とも言えるでしょう。

因みに利他的マインドとは、決して生活が困窮している人に、お金を恵んであげる、ということではないので履き違えないようにしてください。

 

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