(14)ユダヤ人が成功する理由【失われたイスラエルの十支族⑤】

ちょっとここでイスラエルの12支族を整理したいと思います。

三種の神器を入れたアーク(契約の箱)を運ぶのはレビ族です。

補足
レビ族が担いでいたアークは後に日本に持ち込まれ、その在り処を隠すためのカムフラージュとしして全国に広めたのが御神輿ですが、この御神輿の中には通常、2つの石が御神体として入っています。
なぜ2つの石を入れるのか? 実はこの2つの石は十戒石板を象徴しているのです。

実はエジプトにいるときの12支族とエジプトを出た後の12支族は一部が入れ替わっています。

エジプトにいるときは「ヨセフ」を加えた12支族です。

エジプトを出るときは、ヨセフには「マナセ」と「エフライム」というハーフの息子がいたため、彼ら2人を養子縁組にして12支族に加えて、代わりにヨセフが抜けました。

しかし、ヨセフが抜けても加わったのは2人なので、12支族ではなく13支族になってしまいます。

では、どうしたか?

アークを運ぶレビは自分たちの土地を持ちませんし、彼らは特権階級でもあるので13支族から抜けて12支族にしたのです。

ここで、重要なのはマナセとエフライムは、ヘブル人と白人の間にできたハーフだということです。

因みに、ヘブル人は日本人と同じモンゴロイド(黄色人)です。

エジプトを出る前

  1. ルベン
  2. シメオン
  3. レビ
  4. ユダ
  5. ダン
  6. ナフタリ
  7. ガド
  8. アシェル
  9. イッサカル
  10. ゼブルン
  11. ヨセフ
  12. ベニヤミン

エジプトを出た後

  1. ルベン
  2. シメオン
  3. レビ
  4. ユダ
  5. ダン
  6. ナフタリ
  7. ガド
  8. アシェル
  9. イッサカル
  10. ゼブルン
    → ⑪だったヨセフが抜ける
  11. ベニヤミン
  12. マナセ(新しく加わる)
  13. エフライム(新しく加わる)

  1. ルベン
  2. シメオン
    →③だったレビが抜ける
  3. ユダ
  4. ダン
  5. ナフタリ
  6. ガド
  7. アシェル
  8. イッサカル
  9. ゼブルン
  10. ベニヤミン
  11. マナセ
  12. エフライム

 

因みに、モーセはレビ族で、イエスはユダ族になります。

「失われた10支族」とは、北イスラエル王国を構成していた以下の支族です。

  1. ルベン族
  2. シメオン族
  3. ダン族
  4. ナフタリ族
  5. ガド族
  6. アシェル族
  7. イッサカル族
  8. ゼブルン族
  9. マナセ族(ヨセフ族)
  10. エフライム族(ヨセフ族)

+レビ族(特権階級)

※マナセ族とエフライム族をまとめて「ヨセフ族」として数えることもあります。

 

現存する2支族は、南ユダ王国を構成していた以下の2支族です。

  1. ユダ族
  2. ベニヤミン族

+レビ族(特権階級)

※北イスラエル王国にも南ユダ王国にも特権階級である「レビ族」がいました。このレビ族が後の天皇家へと続きます。

 

もともとのヘブル人は有色人種(白人を除いた人種)です。

今日のユダヤ社会では「アシュケナージ」と「スファラディ」の二大勢力があります。

アシュケナージは、ヘブライ語でドイツを意味し、白人系ユダヤ人を指します。

スファラディは、アジア人または中東系ユダヤ人を意味し、有色系のユダヤ人を指します。

 

さて、モーセが天に召され、その後を引き継ぎ、ヨシュアはヘブル人一行を引き連れて約束の地カナン(現パレスチナ)に入って行きます。

そして、ここを自分たちの住む場所にして、12支族に土地を分け与えたことは前のお話の通りです。

 

この時点では、ヘブル人に族長(預言者)はいても、王はいませんでした。

なぜなら神ヤハウェは、王を作ることを禁じていたからです。

その理由は、王を作れば人々は誤った方に進むからでした。

ヘブル人には、神から選ばれた指導者(モーセやヨシュアなど)が与えられましたが、様々な危機から逃れることに、やがて人々は不満を持つようになりました。

紀元前11世紀に入ると、エジプトの力が衰えてペリシテ人が力を持つようになり、ヘブル人もペリシテ人の攻撃を受けるようになりました。

また、イスラエルの周辺諸国が次々と王制に移り変わっている中でしたので、安定して国を治め続けることができる力のある王を立てて、強力な国を作ることが必要だとヘブル人は訴え始めたのです。

しかし、ヘブル人にとっては本来なら神ヤハウェだけが彼らの支配者であり、神の代理となる指導者もいたため、王を作ることはその信仰にそむくことにもなります。

周辺諸国と同じように王を作り、後にしっぺ返しを喰らうことを、ヘブル人はこの時点で全く気付かなかったのです。

そう、「神こそが自分たちの支配者である」という思想が、この頃から崩壊し始めていったのです。

 

因みに、現在のパレスチナは「ペリシテ人の土地」と言う意味があり、語源的にはパレスチナ人はペリシテ人が由来していますが、現在のパレスチナ人と聖書に登場するペリシテ人は直接的な関係はありません。

聖書におけるペリシテ人は、紀元前13世紀頃、地中海から現在のパレスチナにやって来た「海の民」のことです。

 

ヘブライ人が、モーセとその後継者であるヨシュアに導かれてヨルダン川を東から渡ってパレスチナへやって来た頃が、ちょうど紀元前13世紀頃です。

つまり、ヘブル人は東から、ペリシテ人は西から、ほぼ同じ時代にやって来たことになります。

しかし、ヘブル人以外の国々では王が存在しているのは当たり前になったため、ヘブル人たちはリ指導者がいるのに王を欲しがり、ついには王が据えられることになります。

一番最初に王の座に就いたのが「サウル」です。

サウルは美青年で、最初は神の御眼鏡にかなう人物でした。

しかし、サウルは敵のアマレク人(古代パレスチナの遊牧民族)への対処を巡り、神の命令にそむいたため、神はサウルに失望してしまいます。

それからのサウルは、夜になると悪霊に悩まされるようになり、精神的に不安定に陥ります。

また、巨人ゴリアテを倒してイスラエルの英雄になった少年ダビデに、王の座を奪われるのではないか?と嫉妬し、ダビデの命を狙うようになったのも、神がサウルを見放してからです。(この話は後に紹介します)

ダビデを槍で刺そうとするサウル王

何度もペリシテ軍に勝利し、しかもハープの美しい音色でサウルの心を癒やしてあげていたダビデに対して殺意を抱くほど、サウルは物事を正しく見れなくなっていたのです。

サウルは、何度かダビデの殺害計画を立てますが、ことごとく失敗に終わります。

逆にダビデもサウルを殺害するチャンスを何度も得ましたが、「神の選んだ人に手をかけられない」と思いサウルに手を出すことはありませんでした。

 

ミカル(サウルの娘でありダビデの妻)やヨナタン(サウルの息子)は、父ダビデのあまりの狂気ぶりに嫌気をさし、ダビデ側につきました。

そして、ミカルとヨナタンの助けを借りて、ダビデは王宮から逃走してしまいます。

これに激怒したサウルは、息子であるヨナタンまで殺そうとします。

しかし、ダビデがいなくなってもサウルの怒りは止まりませんでした。

ずっと続くペリシテ軍との戦いにおいて、神に助言を求めましたが、神からは全く答えてもらえませんでした。

全てに見放されたサウルは、ペリシテ軍との戦いで重傷を負い、ヨナタンとともに息絶えたのでした。

 

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