(24)ユダヤ人が成功する理由【メズザとカバラ】

メズザ

ユダヤには「メズザ」というお守りがあります。

これは、八田塾のコンテンツ「タルムードと神道」に出てきますので、既に学ばれた方はご存知だと思います。

このメズザは、聖書の一節を記した羊皮紙を入れた箱で、ドアや門柱の上部につけるものです。

メズザ

メズザは「ミツバ」の一つであり、ドアや門柱に斜めに取り付けられ、ユダヤ人は部屋を出入りする度に手を当てて祈ります。

因みにミツバとは、トーラーに記されている神からの戒律の一覧表です。(全部で613種類あります)

メズザに記されている一節は下記の通りです。

イスラエルよ聞け。主はわれわれの神。主はただ一人である。

(申命記 第6章4節)

また、聖書にもこう記されています。

これをあなたの家の入口の柱と門とに書きしるさなければならない。

(申命記 第6章9節)

つまり、メズザをドアや門柱に取り付けて、神の言葉を心と魂に刻むのです。

この風習は日本でいうところの「神札」によく似ています。

神札

神札には、祭神の名前や神社の名前が書かれていて、家の入口などに貼り付けます。

少し違うのは、神札は入り口の中央上部に貼り付けられるのに対して、メズザは入り口の右側上部に取り付けられるということです。

敬虔なユダヤ人は、出入りする度にこのメズザに手を当てて祈ります。

ただ、ここで大切なのは、メズザそのものにお守りの力があるわけではなく、羊皮紙に書かれている聖書の言葉への信仰に守護の力があるということです。

また、ユダヤ人が携帯用として持つ「アミュレット」と、日本人が携帯用として持つ「お守り」もよく似ています。

 

ユダヤのお守りには、六芒星や聖書の言葉、「ハムサ」がデザインされたりします。

ハムサとは、手のひらの真ん中に一つ目の図柄で、古来中東で使われてきたお守りなので、ユダヤ人だけでなくイスラム教徒も使っています。

ハムサ

カバラ

日本では「カバラ」というものがありますが、ユダヤにも「カバラ」があります。

日本でカバラと言えば、よく開運術と結びつけられます。

しかし、カバラはもともとユダヤ教の神秘主義です。

が、最近では幸運を引き寄せるためのお呪いと誤解されていることが多いです。

本来は、古代イスラエル人に伝えられた神の教えの中で、中心的なものは聖書に記されてきました。

がしかし、聖書には書き切れなかった教えや伝承、書いてはならない教えや伝承もあり、それは口伝として伝えられてきました。

その中でも、神秘主義的なことをカバラと言います。

ではカバラとは、一体どんなものか?

シンプルに言えば神を知ることがカバラです。

カバラでは、最上の天には神がいて、その次に人々を支配する力があり、そして下層へと広がっていることを教えています。

つまり神は、王や貴族などをはじめとする権力者(その裏にいる黒幕も含め)たちに、下層の人たちを取りまとめて支配する権限を与えているといっても過言ではありません。

なぜなら、神は基本的には正義ですが、悪魔の一面も持っているからです。

神が悪魔?と思うかもしれませんが、そうでないと人間も社会も進化・成長がありません。

考えてみてください。

もしこの世が、平和で、何不自由なく暮らせる出来上がった完璧な世界だとしたら…

それ以上のことを目指す必要がないので、誰も何の努力もしませんし、退屈な世の中になるでしょう。(とは言え、目指すのは完璧な社会です)

世の中が汚れて腐りきっているほど、人間も社会も育ちやすいので、実は「悪」も必要な要素です。

この世は表裏一体です。プラスがありマイナスがある…それでバランスを保っています。

仮に完璧な世の中になったとして、それが長く続けば、人々は退屈になり、だんだん飽きていくでしょう。

飽きてくると、次第に鬱憤が溜まるようになり、それを解消するために争いが起こったり、また荒れた世の中に進み出す…

古代文明もそうやって滅び、それを繰り返しているのが人間社会ではないでしょうか。

 

素晴らしい社会を作るには、今の社会構造を一度破壊しなければなりません。

だから権力者は、その方向へと導いているのです。

カバラの教えで言うなら、権力者にその権限を与えているのは神様です。

 

この世界は、善へ向く力(+)、悪へ向く力(−)…の両方が必要なのです。

これを表しているのがユダヤの六芒星であり、日本の籠目紋です。

だから矛と盾…つまりこの世は矛盾の塊であることを神道は教えているのです。

私たちの世界には、重力や電磁力などの様々な見えない自然の力が働いていますが、それ以外にも神の力が働いています。

要するにカバラとは、この神の力を解き明かすための科学のことです。

なので決して、数秘術や占星術などの占いや、魔術や妖術などと関係しているものではありません。

カバラがそれらと結び付けられる理由は、お金儲けのために後に作られたものであり、5000年の歴史を持つカバラには、本来そうしたこととは何ら関係がないのです。

また、先ほど言った「お守り」とも関係がありません。

お守りは、人を心理的に支えて助けることは可能ですが、それ以上の効果はありません。

カバラは、聖書やタルムードの深い意味を知るための教えであり、ユダヤ人の多くはこのカバラを学んでいます。

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