(11)ユダヤ人が成功する理由【失われたイスラエルの十支族②】

古代では世界中が「一夫多妻」でした…と聞くと、世の男性は当時の人は羨ましいと思うかも知れません。

が、決してそういうものではなく、当時は戦争が多かったため戦死する男性も多く、もし正妻が身ごもっているとき、あるいは子供が小さなときに夫に戦死されても困らないように、正妻を助ける扶助の存在が必要だったのです。

だから一人の男に対して複数の妻がいるのは、太古の時代では当たり前だったのです。

因みに、逆の「一妻多夫」だとしたら子供は増えない…つまり人口が増えません。

しかし、一夫多妻なら子供は増やせるので子孫繁栄にも繋がります。

とういうわけで、ヤコブにも複数の妻がいて、分かっているだけでもレア、ジルパ、ラケル、ビルハ…と4人いました。

で、ヤコブから誕生したのがイスラエルの12支族です。

まず、ヤコブとレアの間に産まれた子供が、

①ルベン
②シメオン
③レビ
④ユダ

次にヤコブとビルハとの間に産まれた子供が、

⑤ダン
⑥ナフタリ

次にヤコブとジルパの間に産まれた子供が、

⑦ガド
⑧アシェル

次に、再びヤコブとレアの間に産まれた子供が、

⑨イッサカル
⑩ゼブルン

最後に、ヤコブとラケルの間に産まれた子供が、

⑪ヨセフ
⑫ベニヤミン

補足

③レビの子孫として後に誕生するのが、「出エジプト記」にも登場するモーセです。後に祭司を専属で行う支族となり、これがいわゆる「レビ族」で日本の天皇にも繋がって行きます。

④ユダの子孫として後に誕生するのが、「ユダヤ人」です。

因みに、もともと彼らはヘブル人(ヘブライ人)と呼ばれていました。モーセによってエジプトから脱出し、約束の地カナンに定住するようになってからはイスラエル人と呼ばれるようなり、その後、ソロモン王が亡くなり、イスラエル王国が南北に分裂した紀元前930年、南の王国はユダと呼ばれ、ここからユダヤ人という名前が使われ始め、紀元前586年、イスラエル人が離散し始めてから、ユダヤ人と呼ばれるようになりました。今日では分かりやすいようにヘブル人、イスラエル人をユダヤ人または古代ユダヤ人と言っているだけであり、基本的には同義と考えても構いません。

⑦ガドの子孫が後に…ガドから来た男という意味の「ミガド」となり、「帝(ミカド)」…つまり天皇を意味するようになったという説があります。

 

ところで、⑪番目に産まれたヨセフはとても頭が賢かったので、父であるヤコブに特別に可愛がられることになります。

なので、兄たちから憎まれエジプトに売られてしまい奴隷となります。

ところが、夢の解き明かしができるという能力があり、その解き明かし通りになるため、その噂が王(ファラオ)に届き、王の夢をも解き明かし、その通りになったために認められ、後に宰相(首相)にまで昇りつめることになります。

話を少し前に戻すと、賢いヨセフのことを気に入らなかった兄たちは、ヨセフに対して「呪ってやる」と言い放ってます。
だから、「呪う」という字は「口」に「兄」と書くのです。

さらに、ヨセフは父ヤコブの使いで「ドタン」という地で羊たちの世話をしていた兄たちのもとに行きました。

そこで事件が起こります。

兄たちはヨセフを穴に突き落として殺そうと企てたのです。

しかし、ちょうどその場をエジプトに向かうラクダを連れたアラブ人の隊商が通りかかったため、兄たちはヨセフを殺さずに、彼ら隊商に売ったのです。

そう、土壇場でヨセフの命は助かり、エジプトに売られることになったのです。

このように何か差し迫った状態のことを「土壇場(ドタンバ)」と言いますが、この言葉はドタンの地(場)で、この事件が起きたことが由来しているのです。

 

さて、ヘブル人はカナン人と結婚してはならないという神の啓示を受けていました。

※カナン人とは、ネグロイド(黒人)のことです。

なのでヨセフは白人と結婚し、その白人女性との間に産まれた子供が「マナセ」と「エフライム」です。

つまり、マナセとエフライムはハーフです。

 

前に、ヨセフは王の夢まで解き明かしたと述べましたが、その夢とは「七年の豊作の後に、七年の大飢饉が訪れる」というものでした。

ヨセフの言葉に納得した王は、ヨセフをエジプトの宰相に任命し、ヨセフは七年の豊作のうちに食糧を蓄え、次の七年の飢饉を乗り越えたのでした。

さらに、この大飢饉で苦しむ周辺諸国に対し、エジプトは蓄えていた穀物を売り、国力を高めることもできたのです。

そして、この飢饉の中でもエジプトにだけは食糧があるという噂を聞きつけ、穀物を買いにきた人々の中に、ヨセフを売り飛ばした十人の兄たちもいました。

ヨセフはすぐに兄たちだと気付きますが、兄たちは目の前にいるエジプト宰相が、まさか弟のヨセフだとは気付きません。

ヨセフは暫く知らぬふりをして、兄たちの心を探りました。

そして、兄たちが過去を悔いていることを知ると、「あなた達がエジプトに売り飛ばした弟のヨセフが私です」……「神は命を救うために、あなた達より先に、私を遣わしてくださったのです」と告げて、兄たちを責めることなく、すべて神のお導きだったのだと慰めます。

驚いた兄たちは、ヨセフの勧めで父ヤコブとともにエジプトに移住しました。

こうして、ヘブル人はエジプトに住むようになり、やがてエジプトの奴隷になって行くわけです。

そのずっと後になりますが、ヘブル人がエジプトを脱出するまでの経緯を記したのが「出エジプト記」なのです。

 

ZIPANGでも「十戒」の動画を埋め込んでいましたので、ご覧になった人も多いと思いますが、ここまでのストーリーが分かっているのと、分かっていないのでは、受け取り方も気付きも違うと思いますので、ご覧になった人でも再度ご覧になってみてくだださい。

十戒(1956年)字幕版

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