タルムードと神道(92):シャバットの前に船に乗ること

シャバットの丸三日前以降は、船に乗り込んではいけない。

唯一の例外はミツバを実践するために旅をする場合である。

リショーニーム(中世初期の学者)はこの禁止事項についていくつかの理由を挙げています。

それぞれの理由はハラハーに影響を与えており、それぞれに教育的な洞察を含んでいます。

1.シュルハーン・アルーフ(要約ユダヤ法典)ではラビ・アルファシの説明に言及しています。

すなわち、海の旅の不快感を克服するには船の上で三日かかることから、船旅で具合が悪い人はシャバットを思いのままに過ごすというミツバ(オネグ・シャバット)を果たすことができないというものです。

この説明は、シャバットの休息を心から楽しむことの重要性を強調しています。

よく食べ、追加的な休養を取るという行動だけでは不十分で、実際に楽しむことが必要なのです。

2.ラビ・ゼラヒア・ハレヴィは、海上における船乗りは定常的に生死に関わる状況に直面しているので、普通は禁じられている労働に従事せざるを得ないことが問題だと結論付けています。

他の権威たちは、ある程度以上遠くに旅をしてはならないという制限(テフミン)に関連付けています。

そうであってもやはり、週の早い段階で出航すれば許容されるのです。

この区別は、シャバットに続く三日間は前のシャバットに属し、シャバットの前の三日間は次のシャバットに属するということに基づいています。

この説明は、シャバットがユダヤ人の生活の中心にあるということを示しています。

一週間を通して、前のシャバットの輝きの恩恵に浴しているか、または次のシャバットの準備をしているのです。

 

ミツバを目的として旅をすること

ミツバを目的とするのであれば、たとえ金曜日であっても出航することができる。

ミツバ自体が目的では無く、その準備のためであっても同様である。

多くの場所で賢人たちはミツバについて、しっかり準備をすることの多大な重要性を強調しています。

ミツバを行う途上にある人は外部からの害から守られます。

シナゴーグへ歩いて向かう人はその距離に対して特別な恩恵を受けます。

多くの場所でミツヴァの準備(ヘクシャ・ミツバ)は、ここでもそうですが、ミツバ自体と同様の許容度を持っています。

ラシは、神の当初の計画では「木の味はその実と同じになるはずだった」と書いています。

一つ可能な説明としては、目的のために手段に全力を注ぐことは、目的自体を達成したのと同じ満足感をもたらすというものです。

これは実際その通りです。

私たち人間にできることは、最善を尽くすことのみです。

その努力が成功するかどうかを決めるのは主なる神なのです。

私たちはできることを全てやったことを知ることで満足すべきなのです。

最後に、トーラーは、地上には木のような味がする果物の木が生えることを教えています。

私たちは、結果を評価して手段を軽視しがちです。

しかしながら、ミツバを達成するための手段に特別な地位が与えられていることは、神の世界の当初の理想的な計画に同調しています。

 

本日の課題

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これまでの「タルムードと神道」の学び

タルムードと神道(1):日ユ同祖論(1)

タルムードと神道(2):日ユ同祖論(2)

タルムードと神道(3):日ユ同祖論(3)

タルムードと神道(4):日ユ同祖論(4)

タルムードと神道(5):日ユ同祖論(5)

タルムードと神道(6):日ユ同祖論(6)

タルムードと神道(7):祈りについて

タルムードと神道(8):朝の目覚め

タルムードと神道(9):朝の目覚め(日本編)

タルムードと神道(10):手を洗い清める

タルムードと神道(11):手を洗い清める(禊)日本人編

タルムードと神道(12):礼儀正しい装い

タルムードと神道(13):礼儀正しさ(日本編)

タルムードと神道(14):排泄行為

タルムードと神道(15):排泄行為(日本編)

タルムードと神道(16):祈りの清浄な場所

タルムードと神道(17):祈りの清浄な場所〈日本編)

タルムードと神道(18):祝祷の掟

タルムードと神道(19):祝祷の掟(日本編)

タルムードと神道(20):朝の祝祷

タルムードと神道(21):朝の祝祷(日本編)

タルムードと神道(22):朝の祈り前の制限事項

タルムードと神道(23):夙起夜寐(シュクキヤビ)

タルムードと神道(24):ツィツィート

タルムードと神道(25):テフィリン(前半)

タルムードと神道(26):テフィリン(後半)

タルムードと神道(27):メズザ

タルムードと神道(28):祈りの準備

タルムードと神道(29):ベイト・クネセトの聖性

タルムードと神道(30):ペスーケイ・デズィムラ(祈りの儀式を始める詩編)

タルムードと神道(31):ミニヤンと先唱者

タルムードと神道(32):シェマーとその祈りを中断すること

タルムードと神道(33):シェマーの詠唱(えいしょう)

タルムードと神道(34):テフィラー

タルムードと神道(35):アミダーの祈りへの追加

タルムードと神道(36):先唱者によるアミダーの復唱

タルムードと神道(37):埋め合わせの祈り

タルムードと神道(38):タファナン(懺悔の祈り)

タルムードと神道(39):週日のトーラー朗読

タルムードと神道(40):完全なトーラーの巻物を書くこと

タルムードと神道(41):ケドゥーシャ・ディシドラとアレイヌ

タルムードと神道(42):会葬者のカディシュ

タルムードと神道(43):トーラーを学ぶことについての法

タルムードと神道(44):☆神道と儒教

タルムードと神道(45):トーラーの巻物を書くこと、トーラーの本を得ること

タルムードと神道(46):正しい行い

タルムードと神道(47):否定的な発言を避けること

タルムードと神道(48):天のために行動すること

タルムードと神道(49):正しく体をケアすること

タルムードと神道(50):危険な行い

タルムードと神道(51):喜捨(きしゃ)の法

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タルムードと神道(57):☆儒教と神道を合体させた理由

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タルムードと神道(60):食事の間の振る舞い

タルムードと神道(61):食事中に祝祷を必要とする食べ物

タルムードと神道(62):食後の祈り

タルムードと神道(63):ツィムーン

タルムードと神道(64):禁止された食べ物

タルムードと神道(65):非ユダヤ人のワイン

タルムードと神道(66):焼かれた食べ物についての祝祷

タルムードと神道(67):ワインについての祝祷

タルムードと神道(68):食事の前の祝祷

タルムードと神道(69):結びの祝祷

タルムードと神道(70):食べ物についての祝祷

タルムードと神道(71):果物のジュースと野菜のゆで汁

タルムードと神道(72):中心となる食べ物と従属する食べ物

タルムードと神道(73):食べる前の祝祷の順番

タルムードと神道(74):正しく唱えられなかった祝祷

タルムードと神道(75):追加の料理についての祝祷

タルムードと神道(76):香りについての祝祷

タルムードと神道(77):喜びと悲しみについての祝祷

タルムードと神道(78):自然の驚異についての祝祷

タルムードと神道(79):特別な助けに対する感謝とその助けを求めること

タルムードと神道(80):商売の上での公平な取引

タルムードと神道(81):圧迫的な言葉と他人を欺くこと

タルムードと神道(82):禁じられた食べ物を事業で扱うこと

タルムードと神道(83):禁じられた金利についての法

タルムードと神道(84):融資におけるパートナーシップ上の許容

タルムードと神道(85):誓約と誓い

タルムードと神道(86):旅行者の祈り

タルムードと神道(87):午後の祈り

タルムードと神道(88):夜の祈り

タルムードと神道(89):夜の行い

タルムードと神道(90):シャバットの聖性

タルムードと神道(91):シャバットに非ユダヤ人によって為された仕事

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