お金の暗号:(14)寄付

私はあなたを罰したが、これ以上あなたを罰することはないでしょう。
(旧約聖書)

自分自身が貧しく寄付を受ける立場にあっても、寄付を与えるべきです。

そうすれば、天は再び彼に貧困を与えることはありません。
(タルムード)

613あるミツバの戒律の1つに寄付をするというものがあります。

ユダヤの賢人の中には、寄付をすることが全ての戒律の中で最高位であり、全ての戒律を合わせたものに等しいという人もいます。

自分自身が寄付で生きている貧しい人だとしても、寄付をすべきです。

ユダヤ人の賢人ラヴ・ヨセフは、旧約聖書の一節にある「私はもうこれ以上あなたを罰しない」という言葉は、慈善活動をする者はもうこれ以上、貧困の罰を受けないという意味だと教えています。

 

「ツェダカ」は、ユダヤ人の言葉で貧しい人々を助けるという意味ですが、しばしば「慈善活動」あるいは「寄付」と訳されます。

 

ある人々は、十分の一税を試みましたが、経済的な影響をすぐに受けることが出来ませんでした。

旧約聖書では「寄付」と「十分の一税」の違いが何かを説明しています。

寄付とは、十分の一税を超えて施されるもののことです。

旧約聖書では、幾つかの施しの義務があることを示唆しています。
それらは、十分の一税、寄付、慈善活動です。

 

多くのユダヤ人は、20%から30%を施しに充てます。

ヴィルナ・ガオンによると、慈善活動に十分の一以上を施す人には、大きな富が保証されているそうです。

 

しかしながら、ユダヤの法によると、ユダヤ人は全ての財産を手放すことは禁止されています。

アメリカの人口の約2%に過ぎないユダヤ人ですが、彼らはアメリカの最も寛大な寄付者の30%を占めています。

2006年のビジネスウィーク誌では、50人の最も寛大な慈善家のリストに、少なくとも15人のユダヤ人が含まれていました。

 

2003年の調査に基づくジューイッシュ・ジャーナルの論文では、慈善活動に年間1000万ドル以上を寄付する人々の24.5%がユダヤ人であることを発見されました。

そしてまた、この論文では、これらの1000万ドル以上の寄付のうち、ユダヤ人に限定される問題に関する寄付は、6%でしかないことも明らかにしています。

 

そして、史上最も寛大で、そして最も裕福なユダヤ人の献金者は、ロスチャイルドでした。

ユダヤ教によれば、貧困の方々に寄付をすることの利益は素晴らしい物なので、路上生活者は献金者に寄付を許すことを通じて恩恵を与えていると捉えています。

 

「アンネの日記」で知られるユダヤ人のアンネ・フランクは、「施すことによって貧しくなった人はかつてより存在しない」と言っています。

 

旧約聖書には、「気前よく与えているにも関わらず、ますます豊かになる人がいる一方で、正当な支払いを惜しんでかえって乏しくなる人がいる。他人を祝福する人々は経済的に成功する。他人を満足させる人が自分自身を満足させることができる。」とあります。

この「気前よく与えているにも関わらず、ますます豊かになる」という一節は、多くのユダヤ人コメンテーターが、貧しい人にお金を施す人のことを指すと解釈されています。

「富と繁栄はその家にある…彼は貧しい人々に惜しみなく分け与えた。」とありますが、ユダヤ人の賢人ラビ・アバフはこれを、「慈善活動に寄付をしている人を見たら、その人の資産は増えていくであろうことを知りなさい。と説明しています。

旧約聖書は、ツェダカを与えるものは誰であれ、寄付した全てのお金が自分に戻ってくるだけではなく、その人は自動的に豊かになって行くことを明確にしています。

旧約聖書は次のように述べています。

貧しい人に手を差し伸べるのは、主に貸すのと同じである。そして主はのち、その善行に報いて下さる。

貧しい人に寛容を与えなさい。嫌々ながではなく、なぜならあなたの御神、主はあなたのしたこと全てに祝福をもたらして頂くものだから。

 

タルムードは、様々なレベルのツェダカについて説明しています。

最低レベルから最高レベルまでの慈善活動のレベルは次の通りです。

  1. 嫌々施す
  2. あなたが施すべき金額以下ではあるが、喜びの気持ちを持って施す
  3. 求められた後に施す
  4. 求められる前に施す
  5. 受取人はあなたのことを知るが、あなたは受取人のことを知らない人に施す
  6. 受取人はあなたのことを知らず、あなたは受取人のことを知っている人に施す
  7. どちらの当事者も相手の身元を知らずに施す
  8. 受取人が自立することを可能にする

 

旧約聖書によると、誰かがあなたに施しを求めたときに嫌な顔をしないように述べられています。

 

タルムードは、アバ・ヒルキアの物語を引用しています。

アバ・ヒルキアは、祈りによって雨を降らせることで知られていました。

ユダヤ人が雨を必要としたとき、ラビは彼の家に来て、彼に雨を降らせるために祈るように頼みました。

ある干ばつのとき、二人のラビが彼に雨を降らせるために祈るように頼みにやって来ました。

アバ・ヒルキアと彼の妻は屋根に上り、それぞれが別々の角に立って、神に雨を降らせるように祈っていました。

二人のラビが驚いたのは、雨雲はアバ・ヒルキアの方向からではなく、彼の妻の方向から現れたからでした。

ラビは「なぜ雨雲はあなたの奥さんの方角から最初に現れたのですか?」と尋ねました。

アバ・ヒルキアは次のように答えました。

「貧しく空腹の男性が家に訪ねてきたとき、彼女は食べ物を与えました。そして彼の空腹はすぐに満たされたのです。一方、貧しい男が、畑にいる私のところに来たとき、私は彼にコインを渡すことしかできず、彼はまだ食べ物を買えていないのです。なので、私の寄付による実際の利益は少し後になります。ですから、私の祈りよりも、私の妻の祈りを先にお応えになられたのです。彼女の慈善行為の方が、私のよりも効果的であったと言えましょう。」

この物語は、私たちにお金よりも食糧を与えるように勧めています。

 

寛大なものは祝福される。

なぜなら、彼は貧しい者たちのために食物を与えるからだ。

ユダヤ人の家や事務所には、通常、貧困者のためにコインを入れるプシュケと呼ばれるチャリティボックスがあり、安息日にはコインが投入されます。

 

ホフェツ・ハイムは、より少額に、しかしより頻繁に貧困者に施すことは称賛に値すると言っています。

 

敬虔なユダヤ人にとって、1日に何回もツェダカを与え、さらに大きな貢献を定期的に行うことは常識です。

 

ユダヤ人以外の人も、家やオフィスにプシュケボックスを置いて、安息日ごとに、あるいは可能であれば、毎日何枚かのコインをプシュケに入れると良いでしょう。

十分な量のお金が集まれば、貧しい人々に配るか、貧しい人々のために食糧を買うことに使うことができます。

「因果の法則」は、全ての行動には常に影響があることを規定している原則です。

ですので、受け取る前に、必ず与えなければなりません。

 

旧約聖書には、「貧しい者に施す者は何も失うことはないだろう。
しかし、貧しい者からの視線から目をそらす者はたくさんの呪いを受けることになるであろう。」と記されています。

 

アメリカのビジネスマンであるケン・ブランチャードは、次のように語っています。

「私の人生で受けた全ての祝福の経験から言うと、私が施せば施すほど、より多くのものが返ってくるということです。それが人生の仕組みであり、それがエネルギーの循環の仕組みなのです。」

 

人が慈善活動に寄付することから得られる利益は、お金だけではなく、若くして死んでしまうことから守られ、長寿の人生を送ることで出来るというものもあります。

タルムードには、次のような物語があります。

慈善活動に多くを施していた敬虔な男が、船旅の途中で大きな嵐に遭遇し、船が難破してしまいました。

ラビ・アキバは、彼が沈んでいくのを見ました。

その後、ラビ・アキバは別の機会に彼に遭遇しました。

ラビ・アキバは、彼に言いました。

「あなたは海に沈まなかったのですか?」

彼は答えました。

「はい」

ラビ・アキバはさらに尋ねました。

「誰があなたを助けたのですか?」

彼は答えました。

「私が行ってきた施しが、私も海から救ったのです。私は海に深く沈んだとき、波の騒音を聞きました。私には、波がこのように会話をしているように聞こえました。『この男は、人生を通じて慈善活動や寄付をしている』そして、波は私を岸に投げたのです。」

ラビ・アキバは立ち上がって言いました。

「かくも賢き御言葉を選べれ、トーラーを記されたエルサレムの御神に祝福あれ!なぜなら御神は永遠にそれらをお守りになられるからである。『海の水面にパンを投げ入れなさい。長い年月を経て、あなたはそれを再び見つけることになるのですから』と書かれていたように。あるいは再び『慈善は死を救う』とも書かれておられるように。」

 

ユダヤ人は人生の目的は、創造やイノベーション、富の蓄積あるいは現実世界の改善だけではなく、貧しい人たちを世話することでもあることを理解しています。

アメリカの産業主義者であり、慈善家でもあるジョン・D・ロックフェラーは、「誠実にできる限りのものを手に入れ、できる限りのものを与えることは、全ての人の宗教的義務であると信じている。」と述べています。

 

聖職者のジョン・ウェズリーは、それを完璧に次のようにまとめました。

  • できる限り稼いでください
  • できる限り節約してください
  • できる限り投資をしてください
  • できる限りの寄付をしてください

 

フランシス・ベーコン鄕は、「お金は、あなたが与えた時にのみ増える素晴らしい宝である。」と言っています。

 

本日の課題

1:プシュケボックスを購入し、お金を貯めましょう。⇒ Amazonで購入できます!

2:寄付を実践して下さい。寄付は下記のようなサイトから探すことができます。ご自身で寄付先を探して寄付をしてみてください。自分は寄付をして社会貢献をしていと思えば、マインドや行動が良い方に向かい、結果的に自分にプラスになって返ってきます。(寄付する場合は、きちんと寄付先を調べて行って下さい)

3:今回の学びで感じたことをシェアしてください。


これまでの「お金の暗号」の学び

お金の暗号:(1)コードが隠されている場所

お金の暗号:(2)『旧約聖書』に従うことで豊かな人生が築ける

お金の暗号:(3)宗教が資産構築に影響を与える

お金の暗号:(4)知性(前半)

お金の暗号:(5)知性(後半)

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お金の暗号:(8)仕事〈志事〉(前半)

お金の暗号:(9)仕事〈志事〉(後半)

お金の暗号:(10)投資(前半)

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お金の暗号:(12)御神の法

お金の暗号:(13)十分の一税

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