お金の暗号:(12)御神の法

あなたのせいで土地は呪われたものとなった。

この呪いにより、あなたの人生の毎日の糧を得るには大変な苦労が要求されることになる。

(旧約聖書)

秘密を識別するものに祝福はもたらされる

(タルムード)

アメリカの弁護士、ルーファス・キングは言いました。

「主によって創られた原理原則は、宇宙の始まりから存在し、世界中に広がり、どこででも、そしていつの時代でも存在し、強く人類を束ねている」

御神によって定められた原理原則とシステムを「自然法」と呼びます。

原則は秩序を支配します。

原則は、宇宙と地球の全てを従わせています。

「重力の原則」は、全ての人間に、いかなる時でも働きます。

「重力の原則」に従うことを拒んだ人間は、消滅させられることになるでしょう。

経済的に苦しんでいる人々は、人生の中で秩序を要求されます。

なので、確たる原則に従うことで、人生で成功と繁栄をもたらすことになります。

多くの人が「自分がしたことは最終的に自分に返ってくる」というコトワザを聞いたことがあると思います。

この原則は非常に力強く、偉大であることから人類の運命の鉄則として知られています。

アイザック・ニュートンは、それを「作用・反作用の原則」と呼びました。

彼は「すべての行動には、それと同等の反対の反応がある」と述べています。

この普遍的で例外のない正義の原則は、全ての人類に自分の行いに対して責任を持たせる責務を負わせています。

「それはあなたにも当て嵌まります。恵みの存在である主は、あなたの全ての行いに値する報酬をお与えになります。」

すべての行動には結果があり、それと同じように全てのやらないことにも結果があります。

このテーマを可能な限り濃縮して単純にすると、この原則は、人生のあやらゆる出来事には、必ず原因があるということです。

タルムードでは、御神はノアと彼らの子孫に7つの普遍的な従うべき原則を与えたとあります。

ユダヤ教において、ノアの7つの原則は、「ノアの法」と呼ばれています。

これらの原則は、ユダヤ教でない人であっても祝福が与えられている人であれば、自然と従っている法です。

旧約聖書では「御神に与えられた法を守り続けるものが祝福される」と述べられています。

ノアの法の知識を持っていないために貧困にある人々には、あまり期待を望むことができません。

旧約聖書にはこうあります。

貧困にある者に何を望むことができよう。

彼らは無知である。

彼らは主の道を知らない。

彼は御神の法を理解していない。

(エレミア書5章4節)

貧乏と恥は人の話に耳を貸そうとしない人のためのもである。

しかし、批判に注意を払う人は栄光が与えられる。

(箴言13章18節)

ユダヤ教徒によれば、ユダヤ人でなくても、これらの法を守る人たちは「徳の非ユダヤ人」とみなされます。

御神の法に従う人たちは「ノアの子」「ノアヒディズム」と呼ばれ、シナゴーグに集う人たちに見つけることができます。

ラビのシュムーリー・ボテックは、次のように述べています。

「ユダヤ人にはトーラーとして従うべき613の戒律がある。非ユダヤ人はノアの子としての戒律がある。偶像崇拝、盗み、殺人、姦淫、近親相姦、動物残虐、神聖なものへの冒涜は禁止であり、そして公正な社会の中で司法を確立し、それらを維持する責任が含まれている。」

富と平和は御神の法に従うことによって与えられる報酬のうちの2つです。

御神の法の背景には、それぞれ理解すべき原則があります。

第一の原則は、全ての物事の頂点に立つ無限の唯一神の存在があることを真実として受け入れることです。

そして、この無限の存在を有限な偶像に置き換えてはなりません。

第二の原則は、御神への敬虔です。

人生の状況によって感じるかもしれないイライラを、御神を呪ったり、無用に御神の御名を唱えることによって、発散しないでください。

タルムードには、「御神の御名を不必要に唱えることは常に貧困へと導かれる。」とあり、さらには「人々は自分の人生を自らの愚かな行いと、その怒りを主に向けることによって破滅的なものにする。」とあります。

第三の原則は、人としての人生を尊重することです。

第四の原則は、結婚の制度を尊重することです。

男性と女性の結婚は、御神の宇宙全体であるというワンネスの反映です。

結婚の不誠実さは、ワンネスを破壊します。

第五の原則は、他人の権利と財産を尊重することです。

全てのあなたのビジネスの取引において誠実でいて下さい。

第六の原則は、神の創造物を尊重することです。

ノアの洪水の後、人々は肉を消費することが許されましたが、次の警告に従う必要があります。

それは、どのような生き物であっても不必要な痛みを与えてはならないというものです。

第七の原則は、正義を維持することです。

正義は御神の仕事です。

しかし、私たちも出来る限り必要な法律を定め、それらを出来る限りの努力で執行する責任があります。

無宗教者であれ、非ユダヤ人であれ、仕事やビジネスのための613戒律であるミツバに従うのと同じように、ノアの法に従うことで利益を手にすることができるでしょう。

敬虔なユダヤ人は、ビジネスの問題において、誠実であることの重要性を理解しています。

聖書には「不誠実によって得られた富は減少するが、こつこつ貯めた財は次第に増加する」と書かれています。

顧客やクライアントと誠実に取引をしましょう。

従業員を公平に扱い、遅延なく給料を払いましょう。

ミツバの戒律の中の一つに、支払いや給料の支払期限を遅らせてはならない、というものがあります。

旧約聖書には「情け深く、人に貸し、自分に関わることを公正に扱う人は万事が上手くいく。」とあります。

詐欺といった不誠実な方法を通じて、大きな富を獲得する人たちもいます。

しかしながら、旧約聖書には、「邪悪な人々がお金持ちになるのは、瞬間的なものである。しかし、善行の報酬として受け取る富は続く。」とあります。

繁栄し、続いていく富は、誠実に働いた者によってのみ獲得することができるものであり、人を傷つけることで出来るものでありません。

旧約聖書では、「詐欺によって手にした食べ物は美味しいであろう。しかし、後に口は砂利まみれになる。」とあります。

非常に豊かな個人や企業が、不誠実な取引をすることで、没落する沢山のケースがニュースで放映されています。

汚い富は続く価値がないのです。

強欲は貧困に繋がります。

旧約聖書には、このように書かれています。

強欲な人々は素早くお金持ちになることを試みます。しかしそれは、貧困に向かって進んでいることに気づきません。

強欲は人々を衝動的なものへと駆り立て、より多くを得ることを望ませます。

旧約聖書は、こう注意しています。

価値ないことで富は消滅に向かうことを意味するが、一生懸命仕事することによって積み上げられた富は増えていくだろう。

敬虔なユダヤ人が従う重要な戒律の一つは、金曜日の日没から土曜日の夜までの間である安息日には、どのような仕事からも休むというものがあります。

敬虔なユダヤ人は、彼らの安息日の儀式を寄付箱にコインを数枚寄付することによって始めます。

女性は日没前に自宅の明かりを2本の「安息日ロウソク」で灯します。

これは2つの戒律であるザクホル(記憶)とシャモア(観察)を表しています。

ロウソクの上に手を伸ばし、円を描くようにして3回内側に引き、そして目をつぶり、次の祝詞を唱えます。

主である御神、宇宙の王、戒律によって、私たちを聖別してくれた方、あなたは祝福です。私たちに聖なる安息日に火を灯せと指令なさいました。

そして、目を閉じたまま、願い事を祈ります。

このように女性によって自宅で行われる儀式は、正式な安息日の始まりを表しています。

結婚するまでは、女性は1本のロウソクに火を灯し、結婚後は最低でも2本のロウソクに火を灯します。

ロナルド・オーウェン・ペレルマンは、世界で最も裕福な個人の一人で、推定資産額は120億ドルです。

ユダヤ教は彼の人生に強い影響を与えてきました。

彼は安息日を厳守し、毎週土曜日に3時間を祈りの時間に費やしています。

非ユダヤ人も安息日を守ることで大いに恩恵を受けますが、ユダヤ人と同じ厳格な儀式に従う義務はありません。

人間は6日毎に仕事を休む必要があります。

まる1日の完全な休息は、身体と心を再生し、次の6日間の仕事に備えます。

ラビは、安息日を妨げるような営業日の仕事のタスクや旅行、売買を禁止しています。

旧約聖書では「祝福は、私の安息日に誠実に過ごし、休み、間違った行いから距離を置き続ける人のものである。」とあります。

タルムードでは、豊かな人々は自分たちの富を嬉しく思っている。

なぜなら、安息日にその教え通りに過ごすことができるからである、と語られています。

タルムードは、ハードワーカーであれ、怠惰な労働者であれ、どちらも安息日に仕事をしないことで、利益を手にすると教えています。

しかしながら、「ハードワーカーであれ、怠惰な労働者であれ、安息日に働くことで同じように深刻な被害を受けることになる。」とあります。

安息日に働くことは、人間に利益をもたらしません。

ラビ・タクリファは「人の収入のすべては、毎年決まっている。」と言っています。

賢者は、富は運命、あるいは自然の設計によって決定されていると私たちに伝えています。

すなわち、安息日に仕事をしたからと言って、より豊かになれるわけではないのです。

 

本日の課題

1:トーラーを学んで下さい。トーラーは旧約聖書の創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記です。

2:今回の学びで感じたことをシェアしてください。


これまでの「お金の暗号」の学び

お金の暗号:(1)コードが隠されている場所

お金の暗号:(2)『旧約聖書』に従うことで豊かな人生が築ける

お金の暗号:(3)宗教が資産構築に影響を与える

お金の暗号:(4)知性(前半)

お金の暗号:(5)知性(後半)

お金の暗号:(6)伝統(前半)

お金の暗号:(7)伝統(後半)

お金の暗号:(8)仕事〈志事〉(前半)

お金の暗号:(9)仕事〈志事〉(後半)

お金の暗号:(10)投資(前半)

お金の暗号:(11)投資(後半)

2 件のコメント

  • kyorintomo@yahoo.co.jp より:

    秘密を識別するとはトーラーを深く学び知識をつけるということでなのでしょう。
    自然法に従い、ノアの法を守り、誠実に生き、安息日を守るというのが今回の要点だと思います。
    あせって学んで身に付くほど簡単な学びではありませんが、急ぎつつしっかりと学ばせて頂きます。
    いつもありがとうございます。

  • 伊藤 より:

    「自分がしたことは最終的に自分に返ってくる」というのは、古事記にも出てくる「返り霊の理」と同じですね。
    また、「人生のあらゆる出来事には、必ず原因がある」というのは、仏教でいう「縁起の法」と通じるものがありますね。
    ある意味、昔の日本人は生活に溶け込んでいた仏教や神道を通じて、原理原則を自然に体得していたという感じがします。
    今の日本人は、それを表面上は忘れていますが、根本的には自然原則に基づいた生き方が出来る資質を有しているのでは
    ないでしょうか。

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